ロッキングテクニックの3つの効果
揺らして体を整えるロッキングテクニックの効果には次の3つがあります。
- 固さを手放す
- ほど良い距離が生まれる
- 自由な空間が広がる
手放すこととは体にまとわりついた固さや緊張を手放すことです。生活や仕事、人間関係でいつの間にか、体についた余分なものを手放します。体のほぼ60%は水ですから、流れる水のような柔らかさを体験すると、体は再び柔らかくなります。
ほど良い距離が生まれるとは関係がニュートラルになることです。体の筋肉や骨、筋膜や腱などの組織は揺らされると、固さを手放して、それぞれのつながりが柔らかくなります。その結果、組織の関係はニュートラルになり、近づきすぎず、離れすぎず、ちょうど良い距離と位置が生まれます。実はほど良い距離をとることは、心にも働きます。問題や気になることにも距離が生まれ、周囲を見渡すようなスペースが生まれます。
ロッキングを受けると自分のまわりに自由な空間が広がります。ロッキング、つまり揺れることは空間のなかでの動きですから、そのなかで上下、左右、前後に動くことで体は周囲の空間に自由で解放された質を感じるようになります。ロッキングテクニックのセッションを受けると体が軽く、さっぱりとするのはこのあたりからくるのかもしれません。
ロッキングテクニックは着衣のままでも、素肌でも、そしてオイルマッサージにも取り入れることができる便利なテクニックです。
オイルマッサージにもリラクセーション効果はありますが、エフルラージュ、ペトリサージュ、フリクションといったオイルマッサージのテクニックは力を体に加えること(圧迫すること)が基本にあるので、ロッキングがもたらすリラクセーション効果とは質が異なります。
ロッキングは揺らすことで、固さを手放し、ほど良い距離をとって自由な空間をもたらします。ロッキングだけでも効果があり、オイルマッサージと組み合わせることでリラクセーション効果を広げることができます。
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