横向きの姿勢で行うロッキングテクニック
サイドワークの特徴は肩と胸(背中)が解放されていることです。具体的には天井側の肩はどこに触れることなく、筋肉の海に浮かんでいます。
もしこの筋肉が硬直していたら、ロッキングの動きを繰り返して筋肉の変化を待ちます。このときロッキングはとても優れた働きを示します。
体は強い刺激には抵抗を起こしますが、心地よい動きは受け入れます。それはちょうど電車の揺れのような感じです。
やがて肩とその周囲の組織は、固さを手放して元の柔らかさを取り戻します。そうしたら肩は本当に筋肉の海に浮かんだ状態になります。それは柔らかな海です。
応用範囲が広いサイドワーク
横向きのポジションは妊婦さん向けと言われることがありますが、実際には男性も女性も、うつ伏せが苦手な方、お年寄り、首や腰に固さを持っている方向けのポジションです。
横向きは床(マッサージテーブル)に触れている面が少ないためロッキングの揺れが波のように全身に広がります。例えば肩をハンドルにして腰や足まで揺れを広げることができます。
サイドワークだけでも全身のトリートメントを行いますが、うつ伏せや仰向けの際に、肩や胸(背中)の時だけ一時的に横向きにして、サイドワークを使うこともしばしばです。
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