重さを支える、動きを支える、形を支える
ロッキングテクニックの発展型
ロッキングテクニックは心地よく体を揺らして整えるワークです。この体を揺らすということをじっくり眺めてみるといくつかの要素に分かれます。
前回のブログ体の重さを揺らすロッキングテクニックでは重さを支えることを取り上げました。体を揺らすことは、そのまま重さを揺らすことになります。
重さを揺らすとき、そこには必ず支えるという要素が入ってきます。なぜなら重さを揺らすためには重さを感じなければならなず、重さを感じるということは、そのまま重さを受け取ること、つまり重さを支えることになります。さて、ここからがロッキングテクニックの面白いところなのですが、支えるという視点から、もう一度揺らすことを見直すと、そこには動きを支える、形を支えるという技術の可能性があることに気づきます。
動きはそのまま体の現れを反映します。そこでロッキングの動きを通して体の動きを支えてみます。
?と思われる方もいらっしゃると思います。まず体には、体そのものが望んでいる動きがあるということです。これは日本の整体法で実践されている活元法を思い出していただけますでしょうか。もっと身近なものとしては寝相のわるさです。小さな子どもほど夜中にバタンバタンと体を動かします。寝相の動きは体が望んだ動きと言っても良いでしょう。
そしてロッキングです。一般的なロッキングの動きはブランコが揺れるような動きですが、ロッキングの動きの可能性を広げてみると、ゆっくり揺らす、大きく揺らす、小さく揺らす、予測できない揺れ、ものすごく小さくゆっくり揺らすなど揺らす動きには意外とバリエーションがあることに気づきます。しかも常に体を支えています。ここからロッキングの動きを使って体が望む動きを支えるということが可能になります。
そんな多様な動きで体の動きを支えることで、体はもともと望んでいた動きを体現するようになります。これってすごく面白いです。イメージとしては固く巻いたゼンマイが解き放たれるようです。
もうひとつは形の支えることです。疲れた体は固くなります。そこには固くなるという形への動きがあります。そこでそれを支えます。固くなろうとする動きを支えます。サポートと表現したらわかりやすいでしょうか。
クラスでは縮める技術として紹介しているのですが、縮めると表現すると、力の方向は一方向になりがちなので、実際にはその体の部分がなりたい方向に支える。つまり体がなりたい形を支えるという技術になります。
いかがでしょうか。興味を持っていただけるととてもうれしいです。この技術の肝は何かというと、それは体の知性です。体は体験したことを学んで、それを体の機能として取り入れます。今回、ご紹介した技術はこの考えに基づいています
重さを支える、動きを支える、形を支える…。すると体はその体験を学んで、自らの機能として取り入れます。なかなか面白い技術です。やっぱりロッキングテクニック、すごいです。(中安)
関連クラス
- ロッキングテクニッククラス1
- ロッキングテクニッククラス2
- 床で行うロッキングテクニック
- ロッキングテクニック サイドワーク1
- イスで行うロッキングテクニック
- ロッキングテクニック練習会
- ロッキングテクニック説明会