弾んで形と機能を取り戻すロッキングテクニック
胸郭がポンポンポンと弾む
ロッキングテクニックは心地良く揺らして体を整えるボディワークです。ロッキングは一般に〝揺らす〟と表現されていますが、実際にはその揺らし方はさまざまです。
例えば、振る、転がる、回る、うねる、それから放るという動きもあります。その中でしばしば使われているのが〝弾む〟という動きです。
体の部分をポンポンポンと弾ませます。大きくではありません。小さくです。そしてボンボンボンではなく、ポンポンポンと軽く弾ませます。
比較的に体の厚みのある部分に行うことが多いです。例えば大腿部や胸部(胸郭)です。太ももは筋肉の塊ですし、胸部は肋骨で覆われているものの、鳥かごのような構造で、柔軟性を持っています。
それぞれ本来は柔らかで弾力を持った部分なのですが、体の疲労や偏りにより、元々の柔らかさを失ってしまうことがあります。そこでその部分を弾ませます。
固い石の塊は弾みませんが、どんなに柔らかさが失われたとしても生きている人間の体には必ず柔さか=動きの幅があります。その残された柔らかさの幅で弾ませます。だから、固い体ほど、小さく弾ませます。
大切なのはそこに軽さがあることです。ポンポンポンと軽く弾ませて、ポーズ(間)をとり、様子をみて再びポンポンポンと軽く弾ませます。そしてポーズです。もうひとつ大切なことは手の平が弾む動きについていくこと、手が動きに寄り添うことです。
手が一緒にあることで、そこにサポートの感覚が生じます。体はサポートされると安心して本来の動きを取り戻し始めます。
これはちょうど固くなったクッションをフワフワにするように軽くポンポンと弾ませるような感じです。または私の好物、ういろう(お菓子です)の上を軽く弾む感じです(わかります?)。体は安全な範囲で弾むこと(弾力=柔らかさの可能性)を体験すると、それを自らの機能として学習します。ロッキングはこのように体の学習機能に基づいたボディワークです。(中安)
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