ロッキングテクニックと体と水 その3
ロッキングは働きかけと解放
以前にアップした「ロッキングテクニックと体と水」のその1&2でロッキングテクニックの総論みたいなことをご紹介しました。これから徐々に具体的なことに入っていきます。最初はロッキングの基本テクニック「脚転がし」です。
解放のときに体は変わる
ロッキングテクニックは揺らす動きです。揺れるときには、揺れる動きをつくる動きと揺れが戻ってくる動きがあります。これをロッキングテクニックでは「働きかけと解放」と呼んでいます。
これは公園にあるブランコを使って説明すると分かりやすいです。子どもの頃に友だちが乗ったブランコを後ろから押したことはありますか?たぶん、誰もが一度はやった遊びではないでしょうか。
誰かがブランコに座っています。その背中を前方に向けて押します(働きかけ)。ある程度のところで離すとブランコは後ろに戻ってきます(解放)。それを繰り返します。
- ブランコを押す:働きかけ
- ブランコを離す:解放
これをロッキングの動きと重ね合わせます。「脚転がし」の場合、仰向けの脚を内側に転がします(働きかけ)、力を抜くと元に戻ります(解放)。この繰り返しが「脚転がし」これが脚に行うロッキングテクニックです。
大切なのは脚が完全に戻ってくることを許すことです。脚が完全に戻ってくるまでは、次の働きかけはしません。コントロール(働きかけ)から解放されたときに体は変化します。そのためには100%の解放が必要です。さきほどのブランコの例でいうならば、ブランコが完全に戻ってくるまでは次の押す動作はしないということです。
100%の解放以外にもある「脚転がし」を行なうときの留意点
- 施術者の中心(正面)で行う
- 体の重さを扱うという意識を持つ
- 動きの質を探索しながら行う
- 脚の回転軸と股関節の動きを意識する
- 手は離さない、解放の動きに沿うこと
- 全身への広がりを意識する
いろいろありますね。ただあまり細かなことを意識しすぎると、動きが損なわれてしまうので、うまくいったときの感じやクラスのデモなどを思い出しながら「あの感じ」でやってみてください。いい感じのときは簡単でシンプルです。中安
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関連クラス
- ロッキングテクニッククラス1
- ロッキングテクニッククラス2
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- ロッキングテクニック練習会
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2019-09-25 | Posted in ロッキングテクニック | Comments Closed