軽擦法 エフルラージュ その2


マッサージ 軽擦法 エフルラージュ

 

軽擦法 体の重さを使ったマッサージ

 

自然療法学校マザーズオフィスのマッサージクラスで行なっている軽擦法(エフルラージュ、ストローク)のことを取り上げているシリーズの2です。まず、言葉で表現すると、どうしても堅苦しく、ややこしくなることをご理解ください。ところが、実際にやってみるととても簡単です。技術は基本的にはシンプルなものです。

 

それから、前回に続けてのお願いですが、軽擦法のやり方はいろいろあって、ここで述べるいくつかのことは私の体験をもとにしたものです。そのためこれが「絶対」というものではありません。世界にはさまざま方法、考え方があります。そのことをご理解のうえで、使えそうなところは、参考にしていただければと思います。そして、どのような形式で紹介しようかと思いましたが、思いつくまま、項目を立ててご紹介します。

 

 

軽擦法は体の重さで移動する

軽擦法は受け手の体の上を手の平が移動する技術です。とくに上肢や下肢の長い部分にはステップを使って行うことになります。ここでポイントになることは「軽擦法は何によって前に進むのか?」です。

 

軽擦法はなぜ前に進むのでしょうか? 簡単に表現するならば、「体の重さ」で前に進むことになります。つまり手や足の力で前に進むのではなく、「体の重さ」を使って前に進みます。このとき腕は、体の重さという圧を腕を通して受け手の体に伝えます。このことで軽擦法は前に進みます。加えて、なぜ進むのかというと体の重さが受け手の体に斜めに加わり、さらにそこに潤滑性のあるオイルがあるからです。

 

もちろん、手の力も足の力もまったく使わないという訳ではありません。しかし、意識をどこに向けるかによって技術の質がずいぶんと変わります。私の軽擦法では主に体の重さで前に進むことになります。

 

 

圧は面に対して垂直に加える 垂直圧と安定圧

先ほどの説明で「体の重さ」という表現をしました。実際、マッサージでは「圧」を使います。この「圧」は二種類あります。ひとつは「体の重さ」がもたらす「圧」です。これは私たちの学校では「もたれる圧」と表現しています。これは、上肢は何もすることなく、ただ体の重さを上肢から受け手に伝えるという意味です。ふたつ目は手または腕が作り出す「圧」です。この場合は「力」と表現した方がよいでしょう。

 

マッサージはこのふたつの「圧」の組み合わせで行います。その組み合わせは、常に「体の重さ」がベースになります。「体の重さ」のみを使う場合もしばしばあります。「手の力」は、その上に乗る形になります。たとえで言えば、「体の重さ」が母音、「手の力」は子音です。母音は存在のあり方を示し、子音はその意味を示します。つまり、元となる「体の重さ」を「手の力」が加工することになります。そうなると「手の力」だけでマッサージはしばしば表面的な刺激となってしまいます。

 

すこし前置きが長くなりましたが、軽擦法の場合の圧の加え方を説明しました。着手の段階、さらに基本は「面に対して垂直」に圧を加えます。もうすこしくわしく表現すると、体の面、または圧を加えようとする組織に対して垂直に圧を加えます。

 

さて、「面に対して垂直」に圧を加えることをこれから「垂直圧」と表現します。垂直圧を加えると、圧は組織を逃すことなく正確に圧を加えます。

 

ところが、実はこのままでは軽擦法にはならないのです。なぜなら動かないからです。垂直圧は、目的とする組織を逃すことがないので、安定した圧(安定圧)を加えます。圧迫法であればこのままでよいのですが、軽擦法では安定しすぎて動きません。

 

そこで垂直圧と安定圧の要素を保ちつつ、わずかに傾けます。安定した状態に変化を加えるわけです。そこで垂直を崩します。そうすると、重さのかかり方にバランスの変化が生じます。わずかなバランスの変化は、オイルの滑りに乗って軽擦法は前に進みはじます。このようにして、軽擦法は「体の重さ」を使って前に進みます。

 

また続きます。中安

 

 


2020-07-09 | Posted in オイルマッサージComments Closed 

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