軽擦法 エフルラージュ その3


マッサージ 軽擦法 エフルラージュ

 

マッサージの軽擦法 前傾しないとは?

自然療法学校マザーズオフィスのマッサージクラスで行なっている軽擦法(エフルラージュ、ストローク)のことを取り上げているシリーズの3です。言葉で表現すると、どうしてもややこしくなることをご理解ください。ところが、実際にやってみるととても簡単です。技術は基本的にはシンプルなものです。

 

それから、前回に続いてのお願いですが、軽擦法のやり方はいろいろあって、ここで述べるいくつかのことは私の体験をもとにしたものです。そのためこれが「絶対」というものではありません。世界にはさまざま方法、考え方があります。そのことをご理解のうえで、使えそうなところは、参考にしていただければと思います。

 

たとえば、私自身のことでいえば、もともと小柄で体も頑強ではなく、筋力もない方だったので、自分の体に負担がかからないマッサージ技術を求めました。くわえて、ある程度の年齢になってくると「力」ではマッサージはできないと思うようになり、そのための工夫をするようになりました。今回も思いつくまま書いています。なので重要度は順不同です。

 

 

前傾しない

「前傾しない」とは、軽擦法のときにお辞儀をするように腰を曲げることです。いわゆる脊柱の屈曲です。何のために「前傾」するのかというと、それは少し遠くの部位に触れるためです。手を伸ばせば届く距離なので、足で移動することなく、その部分に触れたいと思うときに前傾の動作が出ます。

 

そもそもなぜ「前傾」がよくないのかというと、それは前傾することで体の全体性が損なわれ、その結果、「体の重さ」を使うことができなくなるからです。そうするとどうしても体の部分の力を使うので、技術の質も部分的なものになり、そもそも与え手(施術者)の体(腰)に負担をかけます。

 

それでは「前傾」することなく、少し遠くの部位に触れるためには、どうしたらよいでしょうか。それはステップを使うことです。足を使って近づくことで前傾することなく、その部分に楽に触れることができます。足を使うことで、体に余分な負担を強いることなく、触れたい部分に触れることができます。

 

追加ですが、「前傾」するもうひとつの理由は、圧の強弱をつけるためです。前傾動作を取ることで上体の重さを使って、圧の強弱を作り出しているのだと思います。軽擦法でも圧の強弱は必要ですが、その場合は、前傾姿勢で作り出すよりも、ステップを使うことで「体の重さ」と支え手で圧をコントロールした方が、施術者の体には負担は少なくなります。

 

 

腰は近づき、頭は離れる

これも先ほどの「前傾しない」ことに繋がることです。ある意味、同じことをいっています。そしてこれは軽擦法だけでなく、いろいろなボディワークのテクニックにも通じるコツです。施術者は技術を行うときは、体の中心(腰)が施術部分に近づきます。そのとき、自然に頭は施術部位から離れます。腰が近づき、頭が離れているのは前傾していない状態です。これは体の中心でマッサージをする方法です。

 

肘を柔らかく伸ばす

これも「前傾しない」ことにつながるコツです。軽擦法では肘の関節は柔らかく伸ばします。「柔らかく肘を伸ばす」というのは、肘関節を固く固めるということではありません。肘の関節にある程度の柔らかさ、弾力を保ちつつ、伸ばします。この肘関節を伸ばした状態で軽擦法を行うと、自然に「腰は近づき、頭は離れ」、「前傾」することのない体の使い方になります。このとき、もう一つのコツとしては膝の関節も柔らかく弾力のある状態にすることです。全身は柔らかくただ体の重さに従った状態になります。この辺りの膝の使い方はいつかお伝えしたいと思います。

 

あともう1回、2回は続きます。これからは細かいことですが。中安

 

 

 


2020-07-10 | Posted in オイルマッサージComments Closed 

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