ロッキングテクニックの質問をいただきました1 動きの始まり
ロッキングの動きはどこから始まる?
ロッキングテクニッククラスに参加の方から「ロッキングの動きはどこから始まるのですか?」と質問をいただきました。これは揺らすときに使うのは、手なのか、腰なのか、足なのか、それとも全身?という意味です。
多くのボディワークの技術では、しばしば「動きは足から始める」という説明がされています。東洋的な表現をするならば丹田といういい方もできるでしょう。
たしかにロッキングも「手」だけで「揺れ」を起こそうとすると良い波が広がりません。クラスでは「手(腕)にはなるべく仕事をさせないように」ということを伝えています。そうなるとやはり「動きは足から」ということになるのかもしれません。
体の弾力
ここで注目したいのは受け手の方の「弾力」です。体の弾力、しなやかさです。ロッキングは受け手の弾力にしたがって行います。揺れの大きさ、リズム、速度は受け手の体しだいです。
そのためロッキングをするときはいつも受け手の弾力を探りながら行います。これがロッキングの「探索」です。探索は具体的にどのように行うのかというと「小さく、ゆっくり」と始めることです。それも一度きりではなく、ロッキングを行う度ごとです。なぜなら受け手の体はセッションの進行にしたがって変わっていくからです。
弾力に乗るロッキングテクニック
最初の質問に戻りましょう。質問は「ロッキングの動きはどこから始まるのですか?」です。
それは受け手の体の弾力です。弾力を感じとって、その動きに乗ります。そうなのです。「乗り」が大切です。その「乗り」に乗って、受け手の体にちょうど良い大きさ、リズム、速度のロッキングを行います。そしてポーズ(小休止)をとり、受け手が感じる時間をとります。
そして再び「探索」しながら揺れを起こし、その「乗り」に乗って行きます。ダンスをしているとき、ダンスの動きの始まりはどこでしょうか?手?腰?足?もちろん体が踊るのですから、動きは体が起こすのですが、その動きの始まりは音楽のリズム、グルーブ感などです。
実際にロッキングを行おうとするときに、体を意識しすぎると動きが固くなります。揺らそうとするよりも、受け手の体の弾力を感じとって、そこから始めるとより自然な動きになり、ロッキングの波も心地よく広がります。
関連クラス
- ロッキングテクニッククラス1
- ロッキングテクニッククラス2
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